こんな世の中
もういいかなあ と
ふと 思うことがある

身体に不都合が起こる前に
そこそこ若い姿を残して
惜しまれながらが なんて
思うこともある

先立った彼らは
あの頃の姿のまま
齢を取ることなく
僕の心に残っている

永遠なんて
ひとっつもなく
必ず
終わりが来る

左腕の痛みは
治ることなく続いている

そこへ
右肩の痛みが増えて
今度は 右足もだ

以前の怪我で
左手の小指は曲がらず
ついさっきから
右手の小指まで
原因が分からず
痛み出した

右脇腹の盲腸の手術跡の
腹壁瘢痕ヘルニアも
そろそろ
考えねばならず

痛みばかりに
襲われている

これはもしや
わずかなことでは
止められないと知る
見えないどなたかが
痛みをもって

止めに入ったのかもしれないと
勝手に思ってみれば


あの時も
そうだったかもと
記憶を振り返ってみる

守られていると思えば
もちろん
感謝するけれども
そんなに
大事な男ではない

ましてや
すでに
次の代へと繋ぐ
一族の役目は終えた

更には
孫まで出来て
あとは
彼らの未来を
どれだけ見れるかだけなのだろう

それとも
この先まだ
僕には
大事な役目が残っているのか?

ならば
もっともっと
大事に扱ってくれても
良いはずなのに

どうやら
そこまででは
ないようだ  笑


ぱふを失って
もうすぐ3年

彼女はいつもここにいて
常に

その氣配を感じ続けている




つまらぬことで
わずかに心落ちれば
玉響たちは盛大に現れて

どうしたんだと
言いたげに
浮遊して回る


神様なんて
信じることなく
長年 暮らして来たけれど

一昨年の節分に
突然 見え始めた玉響たちから
どうやら
神様はいるようだと
知らされて


訪れる神社では

何かに包まれた感覚となり

必ず何かを目にする


今は
正しく生きねばと
背筋を伸ばして暮らしている

世の中の矛盾を正せないかと
思ってみるが
届かないことに
苛立ちながら…

幸あれ