桜に
新緑に
紅葉にと

季節の変わり目に
見事に姿を見せるこの国の季節感





それらに氣付かず
生きて来た若さを
今頃 後悔などして

それらを取り戻そうと
その季節の中へと
この身を投げ入れてみれば

360度
それらに包まれて
この国に生まれ良かったと
改めて思う

すべては
自らの足で出向き
この身を持って体験せねば
それらは味わえない

バーチャルではダメで
いくらAIが進化しても
現実を越すことは出来ない

特に
僕ら世代は
アナログからデジタルへと
移行する狭間で
戸惑いながら生きて来た

あの頃
スマホはおろか
携帯電話すらなく

前日に口約束した
わずかな予定がすべてだった

紙の地図を片手に
方位磁針を使い
自分の感と
周囲の匂いと
太陽の位置とで
なんとかなった時代

それが今
衛生からの情報で
スマホ片手に
自分の位置も
この先の道も
すべてが手のひらの中

危険箇所は
すべて事前に分かり

装備は軽く
更に先へと向かえる



わずか40年
されど40年…

そんな
理屈ではない
現実に戸惑いながら
残りの持ち時間を
どんなにと割り振ってみれば

それらを
自分の時間とすべきか
孫子たちとの時間にすべきかと

ちょいと
葛藤してはみるが
分からない

時間は 有限であって
まさに今
それに直面しながら
優先順位を割り振ってみようかと
思いながら…


もしも
この人生のロスタイムを
サッカーのように
後付けしてくれるのならば

きっと僕には
若い頃
悩んだ時間がそれとなり
数年
あるばすなのだけれども…


さて本日は

先立ったあいつの誕生日

酒でも持って

やあ! って言って来よう