6月30日に… という夢をみた
そう
はっきりとその日付を告げられた
いつもそこにいた方が
姿を消して
はてさて
どうかしたのか? と心配ばかり
しかし
向こうから遠ざかったのだから
追うのもまた野暮
それでも
理由を告げずなままは
氣になるもんで
なのに
わざわざ
どうかしましたか? と
訪ねることは出来ず
心配ばかり…
そう
大好きなはずのそこを
捨ててまで離れるのは
それ相当の理由があるはずで
勘繰れば
やはり 病かと
思ってしまうけれど
それを
打ち明けずに去るのは
残された者への
気遣いか
でも
それならば逆に
言って欲しかったと思ってみるが
何ひとつ分からないまま
もう1年にもなった
いっそ
無理にでも押し掛けて
白黒着けてしまえば良いが
そこはやはり
大人の事情
でも
モヤモヤしたままの
さよなら はないよな…
そんなことを思っていると
昨晩
夢に現れて
僕は
悩んだ末
自宅へと向かった
すると
外から見えるリビングでは
家族が賑わっている
な〜んだ
元気そうで良かった と
玄関のベルを鳴らす
すると
娘さんらしい方が現れて
どちらさま? と
カクカクシカジカで と
それはそれは
わざわざ…
残念ですが
父は亡くなりました
えっ?
なぜ?…
病でした
それは?…
6月30日でした…
そこで
目が覚めた
そして
6月30日 なんて
具体的な日付まで
夢で…
困った!
昨今
そんな
不思議な夢ばかり
どうする?
いや
どうにもならない
夢とはいえ
更に
モヤモヤはつのってしまった
ただの夢であることを願って
いつかまた
微笑んで会えることを
願って…

