普段 
聞こえない音域が
聞こえたかのように

突然
耳鳴りがすることが増えた

それは
単なる耳鳴りの音ではなく
言葉とは違う何かが
そこへと載っているような

そして
数分で消えて
何だったのかと思ってみるが
分からない


更には
家鳴りも増えた

すでに30数年もが経てば
我が家もそろそろ痛んで来た

それかな? とも思うが
その音と共に

ピクッと
身体に響く何かがあって
これまた
何だか分からない

すべては
玉響たちの仕業かと思ってしまえば
なるほど
そうかもね と
その先が分からぬまま
その場を終える



昨年の節分から
不思議なことばかりが起こる


まるで

察知する領域が

増えたかのように

それは
周囲の誰にも話してないから
すべて
僕の中でだけ処理している

語れば
厄介になるだけと
それが分かった時まで
知らん顔で過ごしてみようと

もしかすると
これもまた
僕に仕掛けられた役目なのかと
思ってみれば
それもまた面白くなって来た

持ち時間は 運任せ
わずかに健康だけはと気遣って
それでも
まさか! ってこともある

あと
どのくらい? って
思うことばかり…

そんな齢になった