最近の夢は
物語にならず
いつも
不完全燃焼で終わることばかり
すれば
そんなのならば
さっさと忘れてしまえ! とばかし
メモを取ることなく
その場で消えてしまう
それが今朝の夢は
不思議かな
結末もないのに
今まだ覚えていて…
とある温泉に浸かっていると
若手の
それは売れっ子の
それはそれは美人の
女流落語家が入って来た
それも
もちろん 裸で
あらま!
なんでよ?
まさか!
惚れた?… と
思ってみても
湯気が立っていて
鼻の下を伸ばしても
その姿はぼんやりしたまま
ならば
近くへと寄ろうとすれば
なんと
すっかり忘れてた
中学の時の初恋のハッちゃん
その狭間に現れて
これまた 裸の姿
おいおい
なんでよ?
どおしたんだよ! と
言葉にしたいが
言葉が出ない
そして
裸なのは分かるけれど
その姿が
はっきりとは見えない
誰かいないかと
周りを見渡しても
この広い温泉風呂
僕ら3人以外
誰もいない
でも
なんとかしたいと
なんとかせねばと
ちょいと興奮などしてはみても
届かない
手が伸びない
そんな戦いの中
その内に
ハッちゃんが振り返り
あたしのこと
好きだったでしょ? と問う
そうだよ
でも言えなかったからね と
苦笑い
そうだと思ったわ
でも
もう遅いのよ
あの子
あたしの娘なの
なのに
こんなに親子ほど
齢が離れてるのに
あなたのことが好きなんだって
不思議ね
あの頃
ひと言言ってくれたら
私たちの間に
あの子のような娘がいたのに…
あの子は?
あなたと競ってた
ヒロシの子よ
ヒロシか!
そうよ
本当は
あなたを待ってたのにさ
ヒロシは元気か?
残念
彼は若い女と浮気して
出て行ったわ
風の噂では
もうこの世には…
そうか
残念だが
あいつらしい
しかし すまんね
あの頃の僕には
そんな力はなかったからね
良いのよ
遥か昔に終わったことよ
それより
あの子
あたしの代わりに
嫁にもらってくれない?
おいおい
僕たち 同い齢ってこと
分かってんだろ?
そうよ
分かってるけど
あんたが良いんだってさ
そりゃあ無理だよ
僕には… と
言い掛けたところで…
あの日の
中学での部活の帰りの場面にいて
おい
ちょいと頼みがあるんだが…
と ヒロシ
なんだよ? と僕
オレさ
ハッちゃんが…
そう言い掛けたところで
まてまて
それなら
僕も
ハッちゃんが…
そうだよな
知ってたよ
でも
譲れないぜ!
仕方ないな
では
試合でケリをつけよう
お前から
メンバーを選べ
先に
タッチダウンを取った方が
勝ちだ
分かった!
では と
NFL選手から
まず1人目はと
僕は モンタナを選び
ヒロシは ライスを選んだ
次は
次は… と
それを
選びながら起きてしまい
不完全燃焼
この続きをと
目を閉じたけれど
もうそこへは戻れなかった
それよりも
彼女たちの裸の姿が
ぼんやりと残り
今朝は
ニヤニヤしてみるが
見えたわけではない 残念
ところで
勝手にそこへと出て来た
女流落語家さんには
近い内
お会いする予定があるが
まさかね
惚れられた?
はずはない…
これまた残念…



