大阪まで来たならば
そうだ
太陽の塔の内部を
カミさんにも観せたいと
その予約をしてみた



すると
初代の黄金の顔の展示もあると知り
そこへと急ぎ足

今の顔は2代目だそうで
おばあちゃんたちが観た
それではないと

ならば
あの日 
世界から集まった方々が観た
その顔を観ねばと



訊けば
わずかに材質を変えて
塔にも耐震を施したと

そして
半世紀ぶりに
内部も公開となり

万博へと訪れた帰りに
多くの方々が
立ち寄るそうだ



展示される多くの資料を見れば
今の万博よりも
遥かに希望が見えて

また
その多くが今
現実のものとなって
世の中にある

当時 9歳だった僕には
遥かに遠い場所であったけれど
我が家で唯一出掛けて来た
おばあちゃんが
とても嬉しそうだったことを
覚えている




当初
さほど興味もなかった万博も
帰宅後
なるほど
この齢で行けて良かったなあと
娘たちに感謝してみる