僕らの持ち時間は
日に日に縮まり

残りの時間を思った時
他の場所へ行く方と
今を続ける方とに分かれる




光の速さに近い宇宙船の中では

時間に遅れが出て

地球へと戻ると

そこに大きな時間差が出来ると

相対性理論は説明するが

はてさて 

それすらも分からない…


それは

宇宙船まで速くなくても
日常
急いで動いていると
時間の流れはほんのわずかに遅れ

すれば
老化も遅れると

更には
高い場所もそれで
山登りや
スカイツリーでもと

それらを積み重ねると
きっとわずかでも
老化は遅れるのかもしれない



記憶では
出来たばかりのコンピューターは
部屋一杯の大きさだった

それが今
手のひらに乗るここまで
小さくなった

それだって
わずか半世紀

すれば
あと半世紀も経てば
想像を越えた時代が
やって来るのだろう

スマホは更に小さくなり
もしかすると
その姿すら消して
身体に埋め込まれたかチップが
即座に脳へと伝達し…

車は空を飛び回り
最短距離で目的地へと

いや
身体は分子になり
一瞬で遠くへと移動し
そちらでまた
身体へと戻る

その途中で
悪い細胞は除去され
健康も保たれる

訊けば
電子を半分に分けて
半分をここに置き
半分を遥か彼方に置く

すると
ここに置いた半分に
情報を入れると

瞬時に
あちらにもその情報が
届いていると

それは 
まこと不思議かな
間に何ひとつ
繋ぐものは不要だそうで

すでにその実験は
完成していると

すれば
どこにも漏れることなく
情報を送れると

ならば
半分を今日に置き
半分を明日に なんてなれば

明日側からのデータが
今日 届けば
多くのことが間に合うかも
なんて…

はてさて
老いた男が目一杯の想像をしても
せいぜいそんなくらいだけれど
現実は更に上へと
進化するのだろう

ただし
僕ら世代は残念ながら
それを見届けることは
出来ないけれど…



すれば

見掛けの若い方々は

日常

速い乗り物で動き回り

高い山にでも登っているのかと

思ってみるが…


それよりも

本当は

良い栄養を摂り

規則正しく過ごし

多くの遊びの中で

楽しく

身体を動かしているのだろう