いつもならば
早朝に出掛け
始まる前から湯島天神の中

なのに
今年は出遅れて
到着すれば
すでに黒山の人だかり

おまけに
この暑さとが重なって

更には
目当ての噺家たちの姿がない




ならば
長居は無用と
わずか1時間での退散

年々 増えるお客様
落語ブームと言うけれど
あの頃
空いてた頃が
良かったなあ なんて
勝手なことを思ってみるけれど

思い立って出掛ければ
すんなり入れた落語会も
今では
競って取らねばならないチケット

仕方なくも
それは違うんだよな なんて
ひとり苦笑いなどして




勝手なことを言わせて貰えば
落語って
座布団と扇子と手拭いがあれば
それで成立するわけだから

いつか
談志師匠が言ってたように
マイクを通さずに聞こえるキャパで
せいぜい3000円だよな 
なんて言葉に
うなずいてみる

帰り際に
時折 寄席で会う方々とすれ違い
元気? なんて
お互いに生存確認などして

また
どちらかで… と



それよりも
ブームは突然 終えることばかり

それを
心配しながらも

ならば
また楽になる なんて
勝手なことを思いながら…

失礼