8月かあ と思えば
今ではもう
お盆が来ると
そう思うだけとなった
僕の中での
夏の記憶の多くは
あの頃
やはり
夏休みに入ってすぐの
7月中ばかりで
そこで
待ちきれなかった夏の
ほとんどの予定を終えたような
そう
海では
クラゲが出始め
山では
雷雨ばかり
それは昨今
1ヶ月早く季節が巡るかのようで
すでに
真夏はここにあり
今の若者たちは
どんな動きになっているのかと
思ってみても
時代時代にうつろぐ季節
還暦を待たずして終えた海に
この夏
もう1度と思ってみても
それも叶わず
深い山へと
縦走しようかと企んでみても
止める何者かに
痛みで遮られ
64回目の夏は
大人しくしていろよ! とばかし
巡るはずの暑い夏は
ここに停滞したまま
子供たちは
これからまだ
1ヶ月もの夏を喜び
僕たちは
去らない夏と
戦ってみる
あれから
多くの想いが残る夏から
早いもので40年
環境は真っ逆さまに
狂ってしまった
更にまた
40年が過ぎた頃
大人になった子供たちは
何を
どう
思うのだろうか…


