70くらいまで生きられたら
それで良いと
カミさんは呟く
身体に不具合が出る前にと
微笑んでいるが
それでは
困ると僕は言う
カミさんのお袋さんは
63だった
僕はすでに
越してもしまい
カミさんもまた
来年には追い付いてしまう
わずか数年でも
僕よりも長生きして貰わねばと
僕を見送って貰わねばと
本気で願う
残された
男やもめでは
すぐに後を追うことになる
それが
女たちは逆で
そこから元気になるらしい 笑
ならば
それも良し…
命を思うことが増えた
仕方なくも
そんか時分なのだろう
あとどのくらい? と
数えることも増えた
分かるはずもない未来を
おおよそに数えてみるが
分からない
そんなことだよ
ご同輩…


