先立ったあいつは
あの頃
オレはもう
いつ死んでも良いと笑ってたけれど
まさか
本当に… なんて
あれだけ頑張って
あれだけ成功したのに
なんでだよ? って
叫んだのはきっと
僕だけではなかったはずで…
ガキの頃から
確かに
家庭環境は複雑だったけれど
さっさと家を出て
あれだけのことを成し遂げたのに
なんでまた
早々とさよならしてしまったのか
分からない
分からない
分からない
いつでもさっさとリタイアして
楽 出来たはずなのに
なんで
この世から去ったのか
分からない
分からない
分からない
まさか
その成功と引き換えに
悪魔と取り引きしちまったのかと
思ってみるが
この世にいてこそなのに
なんでだよ?
更にはまた
遺言だったのか
墓所すらも残すことなく
消えてしまい
僕らは
手を合わす場所すらない
あいつの実家の墓所は
僕の実家のそれと
目と鼻の先
毎度
その前を通らねば
実家のそこへとは行けず
もしや
まさかと
いつも墓誌を確認するが
そんな気配はない
田舎町の借家街
記憶では幼稚園から
一緒だったくらい近所で
更には
親父たちも同級生だから…
ここを再開して
もう8年
この再開もまた
あいつを失ったきっかけで
何かを
書き残して置こうと思ったから
そんなことを
なぜか今日
思い出したのは
もしや
あいつ
来たかな…



