お袋から
今年もまた
梅干しを漬けたいので
いつもの農家さんへ連れてって と言われ
お袋と
親父とを乗せて
遥か群馬の山の中の
親父の知り合いの農家さん宅へ
コロナ禍により
毎年 漬けていた梅干しを
数年辞めたが為
知り合いに配るそれがなくなり
昨年
そろそろまたと思ったら
なんと
梅の不作の年となり
それでも
わずかにお譲り頂き
漬けたそれがそろそろ出来た頃
それもきっと
あちらこちらへと配り
すぐになくなるはずで
ならば
もちろん
今年もと
梅を頂きに 山の中
そこは
表通りから
細い山道を奥へと入って
すでに
ご近所は少なくなった
急斜面ばかりの梅畑
今年は? って訊くと
30キロよ ってお袋
年明けから
ちょいと体調を崩していたけれど
こんな時は
微笑んで出掛けられるから
息子もまた
喜んで安心などしてみる
ここは
古くからのお付き合いの農家さん
お互い
年に1度の再会に
嬉しそうに微笑んで
オマケね! なんて
更に 20キロも…
ではまた来年
なんて
そこをと出れば
次は
更に1時間ほど奥の
これこそ
親父の親友の米農家さん
今年も美味しいお米を! って
頼めば
もちろん! なんて
嬉しそう
訊けば
半世紀前
群馬の山の中をと
銃を担いで猟に入っていた頃
偶然 通り掛かかった
ポツンと一軒家みたいな農家で
お茶でも なんて話し込んでからの仲
冬は
原木シイタケ栽培
夏は
米と
その他の野菜
それでも
そろそろ収穫時期か って頃
裏山から
多くの敵が現れ
ガブリ! されてしまうそうで
なので
昨今では
出荷する為のものは
彼らにやられない
キュウリだけにしたと笑っている
昨今の 米不足
そして
古古古米なんて
マスコミが煽るけれど
ここのは
毎年 表彰されるほどの米で
数年前には
なんと
なんと
世界最高米 なんて
称号を頂いた
環境はもちろん
水ももちろん
それ以上に
それはそれは丁寧に作っている姿
ちょうど今
田植えが終わり
ひと段落したと思ったら
今度は草刈りとの戦いだから
休む間はないと
微笑んでいるけれど
なんだか
この環境が
羨ましくも思えた
自宅から
遥か遠くを眺めれば
見える田んぼ 全部だと言う
それを今
僕と同世代の息子さんが
たった1人でこなしている
米作りを辞めた
ご近所の方々から
お借りしている田んぼは
皆 地形の悪い
1反づつばかりとなり
更には
山あいの段差ばかり
そう
大きい田んぼが数枚ではなく
小さい田んぼが
45枚も! だというから
大型の機械は使えず
こりゃ確かに
大変な作業
そんなわけで
今年もまた
いつも通り
一族で食べる分をと
お願いして来た
さあ
この秋の新米は いかに?
またきっと
表彰されるのだろう
ありがとう




