ボストンの友達は
江ノ島へは…   行けたらで と
話していたので

ちょいと時間を取って
鎌倉へ
江ノ電へ
江ノ島へ な
ショートトリップ






天気は曇り
でも
おかげで涼しい日となり

こんな平日のど真ん中でも
鎌倉は
江ノ電は
江ノ島は
大混雑…







あの頃
こんなに混むことはなかったのに
皆 どこから来たのか

半分は
外国人観光客たちで
賑わっており

アニメで
ドラマで
SNSで 人気な場所は
黒山の人だかり



いつの間にか この国は
円安と
物価安と
治安とで

どうやら
人気なようで

入れ替わり立ち替わりの
観光客たちで
こりゃ 週末は
大変な混雑となるのだろう




さて
もうすぐ夏がやって来る
64回目の夏だ!

その中の
どれくらいを
この海で遊んでいたのかと
振り返ってみるが
もう 分からない

45年も前
辻堂の友達を頼りに
毎週 通ったこの海は

手を広げたら
隣りの波待ちのサーファーに
当たってしまうほど
賑わった街

それが
いつからか
あまりの混雑と
汚れた海と
ドス黒い砂とから
逃げ出して
長い時間が過ぎた

こうして
あの日のあの場所に
今また 佇んでもみれば

必然的に
あの頃の友達たちが浮かんで来る

いつも微笑んでいた あいつ
いつも歌っていた あいつ
いつも踊っていた あいつ
いつも
いつも
いつも… と



思い出すのは
楽しかったことばかり

辛かったことは
どうやら記憶から
消えてしまったようだ

記憶はこうして
都合良く
変わって行くのだろう

そしてもう
どれが本当だったかすら
霧だって分からなくなりつつある

でも
もう
それで良いと思っている



ただし

駆け引きした恋は

いつも負けで

叶わなかった記憶だけは

いつまで経ってもなくならない…