いつまで? って
思うことが増えた
あまりにも増えた…

心が落ちるとね
明日の朝
起きなくても良いかな と
思うことがある



本家の長男
僕に与えられた唯一の役目は
子孫へと繋ぐこと

ならば
それは終えたし
子供たちは
皆 成人し
無事に巣立ってくれた

あとは
親たちを
正しく見送るだけだけれど

それはきっと
子供たちが
なんとかしてくれるだろう

疲れたよ

そう
目の前の厄介事に
対処するエネルギーが減って

軽くかわせたことが
かわしきれず
巻き添いを食う

齢かな
齢だよな

齢のせいにだけは
したくないと
常々 思って来たけれど

老いは仕方なくも目の前にあり
こんなはずではなかった! って
可動域の減った身体を
諦めかけている



こんな晩は
いつもより玉響たちは
盛大に浮遊し

まるで
どうした?
がんばれ! とでも
告げに来たような
賑わいを見せてくれる



明日の朝
いつものように起きれたならば
すべてを忘れていると
良いけれど…