閉山中の富士山に
勝手に登り
遭難する連中が増えているそうだ
そこへと
救助へ掛かる費用負担が
あまりにも莫大となり
それは
自己責任
自己負担とすると
県が動き出した
ごもっともだと思う中で
確かに皆
冒険心はあり
また
外から眺める雄大な
雪景色の中へと
思う氣持ちも分からくはない
しかしだ
プロの登山家でも遭難するほどの
高所であり
また
突然の天候変化の起こる場所
きっと
無理な閉山中では
登山保険ですら
一般扱いではなく
かなりの高額にもなるのだろう
富士山を舐めてはいかんのだ!
なんせ
この国で1番高い場所
空気は薄く
真夏でも冬の寒さ
それらを考慮しての
一般開山は
わずか2ヶ月間だけ
すれば
そこへと集中する
多くの観光客
そして
5号目まで車で簡単に行ける
一見 手頃な山
はてさて
この夏もまた
きっと多くの制限を課して
ある程度は
食い止めるであろうが
富士山は
遠くから眺める山で
登る山ではないのかもしれないと
昨今
老いて来た身体と相談などして
呟いてみる
1度も登らぬバカと
2度も登るバカとは
良くも言ったもんだ
さてこの夏は
40年ぶりに
富士山を登ろうと思っている
でもそれは
5号目からの登頂ではなく
1号目から5号目までの
朽ちた旧登山道で
すれば
40年を掛けて
富士山を制覇したことになりそうだ
しかし
ひとつだけ心残りなのは
あとわずか1メートル
僕の手で盛れなかったこと
すれば
富士山は
3776メートルから
覚えやすい
3777メートルに
変えられたのにと…
もしや
名を残せたかもしれないのにと…
ならばそれは
次の世への宿題に…
誰かに
先を越される前に…
いや
やっぱり
この世でか…


