ディープパープルには
間に合わなかったけれど
レインボーには間に合った



高校の時
バンド仲間に誘われて出掛けた
ライブ会場



ブラックモアは
演奏途中で
ギターを叩き壊し

あー勿体ないと
嘆いた僕のギターは
わずか数1000円で
手に入れたバッタもんの
怪しいやつ

ネックの何とかって
書かれた文字を消して
フェンダー なんて
マジックで描き変えたバカさ


それでも
ブラックモアを良く見ていると
あれ?
今まで弾いてた
フェンダーのストラトではなく

あれ?
違うエレキのような… なんて
苦笑いなどして

そう
叩き壊すのは
安物のエレキで
本物ではなかった

それでも
僕のそれよりも
高価に見えて

もっと大事に扱えよ! なんて
悔しかったのを覚えている




我が家に残るエレキは
もちろんフェンダーだけれど
その後に出た
ジャパンフェンダーなるもの

そう
アメリカモデルは買えず
メキシコモデルよりも
良いはずと
手に入れた ムスタング



それでももう
怪我で曲がらなくなった
左手の小指は
コードを抑えられなくなり
ケースの中で眠ったまま

調べれば
これまた無い物ねだりとなって
そこそこの価値らしいけれど

あの頃
あまりにも雑に扱ったから
それなりに傷だらけ



子供たちが中学へと入り
ちょいと興味を持った頃

ならば譲ろうかと思っていたら
やはり
皆 Fのコードで引っ掛かり

ギターなんて
やーめた!  だったなあ

すれば
次は 孫たちか! と
わずかに期待などしてみるけれど…