そこは
天空の湖と呼ばれ
周囲の山を見下ろすかのように
そびえる場所に駆け上がると
それはそれは
美しい湖の風景

そう
まるでアルプスのような
別世界




10年ぶりのそこは
今まだ雪が残っていて
雪の白と
白樺の白と
雲の白とに
青空と
湖の青とが絡み
なんともな風景を見せてくれる

夏が来れば
雪が消えて
日光キスゲの黄色と
笹の葉の緑が混ざり
更に美しさを増す



湖畔へと降りれば
立ち込んで
フライのラインを投げる釣り人の姿

湖畔を歩きながら
どう? なんて
声を掛けながら微笑んでみる

そう
それはあの頃の僕の姿で
なかなか手強い
ここの魚たちと格闘していた風景

そうだ
なかなか釣れないのだ






売店で訊けば
昨日は大荒れの天候だったようで
山の天気の変わりように
改めて心する

白樺は
白樺らしく白く
高原は
高原の気候を保ち

草津を見下ろすほどのここは
これからの
下界の暑さと
下界の厄介さとを
忘れさせてくれる場所で

子育てを終えた今
ご褒美のような風景に
この身を投げ
飛び込んだかのような心地良さ

次回は
久々に釣竿を持って来よう
そしてまた
魚たちとフェアに
戦ってみようと思いながら…







さて
10年ぶりのここへの道は
そこそこ整備されていて
あの頃
家族で来れば

ここまでの峠道で
皆 車酔いしていた記憶

きっと
その後
天皇陛下が来た時に
山道を整備したのだろう

天皇陛下 万歳!