菜の花が満開ともなれば
いつもの
ぱふとの散歩道に咲く
それらをと詰んで
ぱふの祭壇へと供える



この国は
1番良い季節を迎え
桜はまだかと
見上げながら

そんな風景を
共にしたぱふは
もうここにはなく

老いた男が
ひとりで見上げる姿は
どんな風に映るのだろう

持ち帰り
祭壇へと供えた花は
わずかな時間で
その花を落とす

花たちの役目は
ほんの少しの時間で終えて
また次の花が開花して
また落ちる

散る桜
残る桜も
散る桜

まさに
それで
一瞬 目一杯美しく輝いて
その命を次へと託すことの
繰り返し



先立った友を想えば
長生きは得なのか? と
時折 切なくもなるが

その日の若さのまま
永遠に記憶に残るのもまた
美学なのかと
うつむくこともあり

でもそれも
映画俳優とは違い
一般人ならば

きっと
その周辺の方々にだけ残る
わずかな時間なのだろう

それでも
モンローも
ディーンも

彼らを知る世代が
この世を去れば
どんななのだろう



友がまたひとり
この世を去ろうとしているが
僕には
してするべきことがない

花は
季節が巡れば
また咲くというのに…