通り掛かった橋で
そこから飛び降りようとしている
女性を止めに入り
すったもんだしてる内に
一緒に落ちてしまった
その落下中に
何者かが現れ
翼を付けられて
身体は浮き 自ら飛んでいる
彼女は? と見れば
更に 落下中
慌てて追うが
どのくらい高いのか
いつまで追っても追いつかない
落下しながらも
彼女は振り返り
ありがとう
さよなら と微笑んだ
すると
それは遥か昔の彼女の姿
なんとかしたいが
なんともならず
苦い思い出だけが残っている
でも今は
救いたい
授かった翼は
勢いを増して羽ばたき
追いつけた
そのまま抱き抱え
上昇し
元の橋へとと思ってみるが
登れど登れど
橋がない
すると
下から何者かが追って来る
見れば
同じような翼をつけた
僕の姿
でも
僕の翼は白いが
そいつの翼は黒い
何が起こっているのか
そいつは
彼女を渡せと迫る
お前は誰だ? と問うと
オレは
黒のお前だ! と返る
黒?
そうだ
お前の本当の姿だ
お前が隠している
悪魔の姿だ! と微笑んでいる
ならば
渡すわけにはいかない
彼女を
守らねばならない
彼女は
ありがとうと微笑んだ直後
気を失なってしまった
彼女を渡せ! と
掴む腕を払い除け
更に上昇するが
やつはまだまだ 追って来る
雲の中へと入り
何も見えなくなったけれど
やつの気配は近づいて来る
雲を抜けた
ここはもう
宇宙との境目だ
やつはもう追っては来ない
彼女は意識を取り戻して
言った
ありがとう
でも
もう遅いのよ
このまま
手を離して
私を落として
えっ?
でもそれでは下に
黒い僕が!
それで良いのよ
それが良いのよ…
なぜに?
そこで目が覚めた
先日
「いい人」をやめれば
人生はうまくいく
そんな本を読んだ
それか!…
まだまだ
ストレスはあるようだ…



