明日は
ぱふの誕生日

明後日は
ジョンの命日



すでに

僕には何も起こらないけれど
手帳に残したその日は来る

来年の手帳にも
すでに
書き写したから
1年後の今日も
また同じことを思うのだろう

昨今
誰かの誕生日を祝うよりも
誰かの命日に手を合わすことばかり

ジョンがいたら
もっと平和な世の中だったろうと

思ってみるが

争いは絶えない



いつか見た夢の中では
45年前
旧軽井沢の銀座通りで
お前をジョンに会わせたのは
私だと
善次郎は微笑んだ

それは? と問うと
旧軽の銀座通りこそ
私たちが通った旧中山道だから

いつかお前がそれに

気付いてくれたならばと…

慌てて
横川駅から
旧中山道の峠を越して
軽井沢駅まで歩いてみたっけ…



還暦を越してから

思いもしなかったことばかりが
夢にも
現実にも
現れ出した


昨日の
実家の墓参でも
輝くオーブが
ゆらりしてたっけ…

今夜は
どちらが夢に現れるかな?
早寝しよう




さて
この日が近づくと
毎年 棚からDVDを引っ張り出し

この映画を観る

Yesterday

太陽フレアの影響で
12秒地球が止まり
ビートルズのいなかった世界となった

でも
その男にだけは記憶に残り
自分の曲として…



ドラマの中で
違う人生を生き
78歳のジョンがいて…

名声を手にする寸前に
正直者に戻り

普通が
1番幸せなことに気付く


しかし
改めて聴くと
やはり
ビートルズを越えるものは
現れないようだ

僕らは
良い時代に
生まれた…