さて
今年も早いもので
クリスマスまで
あと1ヶ月となり

街は
そろそろ
イルミネーションが光り出す

海の向こうでは
リビングにツリーが飾られ
その下に
プレゼントが届き始める頃

カウントダウンのカレンダーは
子供たちが
そのひとつひとつに穴を開け

あと何日? なんて
数え出す

届いたプレゼントは
目の前にあるが
その日まで
開けていけないのだ

それは
子供たちだけではなく
親たちにも
あちらこちらから届き

あの日
異邦人な僕にもまた
それは届いて微笑んだ



そんな
本場のクリスマスから
40年もが過ぎて

この国で
仲間たちと
子供たちと
賑わった頃すらも過ぎて

懐かしくも
振り返るばかり

そろそろまた
来ない? って
LAのママは微笑んでくれるけれど

あの頃の身軽さは遠のいて
長いフライトが
面倒になってしまった

パスポートは
とうに切れて

ちょいと
住み難く
物騒になってしまった
カリフォルニア

カネと
ヒマあらば
ぶらり出掛けた若さは

恐いものはなく
守るものもなく
すべて
その場で
自分だけで判断出来た


トランプが返り咲き
これでまた
アメリカは戻るのかと
わずかに期待などしてみるが

あの頃の国に戻ったならば
えいっ! と
また
飛び込んでみようかと
思いながら…


昨年のクリスマスは
ツワリで苦しむ娘と
孫たちとを預かり

我が家での
メリークリスマス! だった

今年
彼らは

増えた家族での
メリークリスマスとなり

息子もまた
我が家を出て
カミさんと2人のクリスマス

ならばいっそ
サンタの姿となり
孫たちに

プレゼントを持って行こうか
なんて…


僕は
帰りのチケットが取れず
ネットと格闘している

ママは
ならばもう少し居たら良いと
微笑んでいる

ここは
LA郊外

学生の頃
ステイした家

久々に訪れたのは
クリスマスイヴにと

あの日の
賑わった夜をと
また味わいたかったから

昨晩は
あの日のように
家族たちと教会へ出掛け
その後
借り切った
ショッピングアーケードで
メリークリスマス! な夜

あの日と違うのは
隣りに彼女がいないこと

それと
ママの子供たちは
皆 家族を持ち

今はその
孫たちが笑顔でいること

40年もが過ぎて
まさかまた
ここにこうして立っているとは…

ママは
おばあちゃんの姿となり
おばあちゃんを演じている

僕は…

僕はあの日の姿のまま
ツイードのジャケットを羽織り
ちょいと
背伸びをしながら
英和辞書と格闘している

周囲では

歌い
踊り
賑やかに
クリスマスを祝っている

でも
でも… と思っていると

空から
老いた
サンタクロースがやって来た

それぞれに
それぞれが欲しかったものをと
プレゼントを手渡しながら

さあ
僕の前にやって来た

キミが欲しいものは
分かっているよ

えっ?
分かるはずはないが
分かったとしても
無理だろう と…

すると
大きな箱と
小さな箱とが置かれ

キミは今
この2つ共
欲しいはずだ

でも
それは難しい

1つしか
手には入らないのだ

さあ
選びなさい と微笑んだ

でも
中身が分からない

困った!

もしも
欲しいものを
本当に分かっているのなら

大きな箱には
あの日の彼女がいて

小さな箱には
ぱふ がいるはずだ

困った!

いや
困らない!

ならばもちろん! と
僕は小さな箱を開けた

すると
もちろん
ぱふ がいて

パパ
ありがとう! と微笑んだ

抱き寄せ
また一緒にと力を込めた

その瞬間
大きな箱は消えて
中身を知ることなく
終えた

サンタは微笑んで
幸あれ と大きな声を残し
夜空へと消えて行った

僕は…

そうだ
チケットだ
帰りの便のチケットはと

取れた!
明日の早朝の便だ

そこで
目が覚めた…


夢は毎晩

みれている


そして

不思議かな

ここ数日の夢は

消えることなく残っている


嬉しい夢

激しい夢


今夜もまた

そんな夢をみたくて

早寝しよう…