先ほど
大好きな叔父が
倒れたと連絡があり
本日
看取りの施設へと
転院したと…
兄弟の多い
親父のすぐ下の弟で
若い頃から
斜に構えた姿は
ガキの頃の僕の憧れでもあった
気前が良く
駄菓子屋のくじ引きが引きたいと
小銭をねだると
そのくじ引きを
箱ごと買って来た方
ひとつ引いて
当たりかハズレかが楽しみなのに…
そんな気質
ヤクザもんとの付き合いもあって
博打で負け
家ごと失った時もあり
しばらくの間
借家に隠れていたけれど
そのハッタリの生き方は
不動産バブルで一気に戻し
一か八かな生き方は
いつも危ない橋の上
それでも
僕には優しい叔父で
いつも気遣ってくれて
伺うとご馳走してくれた
還暦を越した頃
酒好きの叔父たちは
全員 いなくなってしまったけれど
親父と同じ体質か
1滴も酒を呑めずな姿は
元気でいてくれた
一昨年
奥様が認知症となり
その介護の疲れか
体調を崩してしまった
でも
まだまだ勢いはあって
疲れたが大丈夫だと
微笑んでいた
それが
先ほど
その息子から連絡があり
先月
庭先で倒れ
緊急入院し
一命は取り止めたが
すでに
意識は戻らず
本日
看取りの施設へと転院したと
さて困った
明日にでも
見舞いにと思うが
意識が戻らない所へは
果たして面会出来るのか
さて
どうする…
いつか
おばあちゃんが話していたことを
今頃
思い出している
浅草のオバさんの娘と
叔父さんは
結婚するはずだったと
それを
おばあちゃんが
浅草のオバさんとトラブって
破談にして来たと
浅草のオバさんの旦那さんは
仲見世で浅草寺に1番近い所で
商売をしていたそうだから
カタギではなかったはずで
すれば
そこへムコに入るには
うってつけだったはずなのに
もしも
そうなって
娘でも産まれてたなら
次はそこへ
似た気質の僕が
ムコにでも なんて
すれば
今頃
江戸っ子気取りで
浅草で… なんて
ありっこない
想像など
してみるわけだけれど…
いずれにせよ
残りの時間は
目の前まで迫っている
僕ならば
もしかして
一瞬でも
意識を戻してくれるかもと
期待などしてみるけれど
すればやはり
ありがとう! だけは
伝えたいと…

