今朝は
ひとり 森の中

彷徨っているのではなく
敵地の規模をと
機密調査している

かなりの薮で
常夏ならば
ジャングルとでも表現するのだろう

狭い隙間から入り込み
多くの仕掛けを潜り抜け
その外周はどこまでなのかと
大きさを知らべている

今まだ敵は現れないが
見つかれば
戦わねばならない

どこまで行っても
その薮は続き
何も見えない

時は真夜中なのだろう
真っ暗な中
赤外線のスコープで
前を確認しながら
進んでいる

出た
やっと細い通路に出れたが
誰の気配もない

これで
横方向の距離は分かった
あとは
縦の長さだが
この通路を行けば
簡単だがバレてしまう

さあどうする?

向こう側の薮へと入り
通路と並行に進むか

ならばまた
大変な前進となるが
それが安全策だろう

ではと
その薮の奥へと入ると
水が流れる音がする

川かなと進むと
細い渓流が流れている

すれば
その渓流沿いを歩けばと
前進し始めた

しばらくして
堰堤が現れ
その高さゆえ
とても越えられない

ではと
また薮へと戻り
その堰堤の上辺りで
渓流へと戻れば…

その薮には
いくつもの水溜りがあって
そこには
多くの生き物たちがウヨウヨといる

山椒魚の水溜り
おたまじゃくしの水溜り
メダカの
川エビの
沢カニの… なんて

しまった
それを見ていたら
方向を見失ってしまった

遭難か!

遭難だ!

そこで目が覚めた


あれ?
これはいつか
仲間と2人
フライフィッシングで入った
奥志賀の風景

そうだ
遭難した風景だ

丸1日
深い山を彷徨った
あの日の風景だ

どうする?

どうしたっけ?

水の音だ
それを頼りに渓流へと降りて
助かった記憶

熊は?
いない

でも
鹿も
猿も
蛇も
鳥も

沢山いたっけ…

若さゆえ
無茶した風景が
なぜ今頃 現れたのか?

今週末あたり
単独で入ろうとしてる山
気をつけろ! ってことか

それよりも
先週末からの風邪が
あまりにもしつこく
咳が止まらず
治らない…