家を買い
ここに越して来て
はや33年
こんなに長く
ここに住む予定ではなかったけれど
ご近所の方々に恵まれ
今もまだここにいる
そう
いずれ実家へと
戻られねばならない身
その時は
息子へと譲り
ご近所さんたちに
ありがとうございました! と
言わねばならない
そんなつもりでいたのに
時は急ぎ足で過ぎて
当時からお世話になった方々も
仕方なくも
世代が変わって行く
特に公園前のお宅の
おじいちゃん
おばあちゃんには
子供たちも含め
大変お世話になった
毎日のように2人で
その公園を手入れして
更には
ホームセンターの園芸部に
勤めていたそうで
何10本も
まるで自宅の庭の如く
勝手に? 植えた桜は
今 公園を埋め尽くし
ちょっとした桜の名所にもなった
その後
若夫婦が戻り
2世帯の同居となれば
孫たちは
我が子たちと仲良しにもなり
その公園はいつも
子供たちで賑わっていた
そんな
おじいちゃん
おばあちゃんが他界して
今
公園は手入れをする方がなく
荒れてしまった
ご近所の子供たちも減り
遊具もまた
危険だと言われ減り
そんなだから
草は伸びて
時折 役所の方々が来ては
整備して行くけれども
またすぐに
荒れてしまう
さて
本日は
その おばあちゃんの命日で
ならばもちろん! と
仕事中に回り込んだ
先週末くらいに
どなたかが来た足跡はあり
おそらく若夫婦であろうと
微笑んだ
一礼し
手を合わせ
あれからのことを
勝手に呟くと
いつもの気配がして
動画を撮ると
やっぱりね って
急ぎ足のオーブが横切った
戻る言葉は聞こえずとも
伝わった氣がして微笑んだ
仕方なくも
風景が変わって行く
また30年もしたら
どんな風景になっているのだろう
その頃
僕は
ここにはいないけれども…




