今朝は
いきなり噺家の葬儀の
手伝いに来ている
そうだ
笑点の司会者だ
まさかねえ と
皆 別室で佇んでいる
線香を切らさないようにと
時折 手を合わせに行くと
なんやら
ガタガタと音がして
棺桶が揺れ出した
次の瞬間
蓋が跳ね除けられ
その噺家が起き上がった
慌てて
皆を呼ぶと
多くの弟子たちが来て
師匠! と叫んでいる
しかし
また倒れ込み
動かなくなった
これは一大事と
心臓マッサージを始めた3番弟子
そこへと加勢する
1番 4番 5番 6番…の弟子たち
あれ?
2番がいない
すると
突然 部屋が暗くなり
皆が慌てる中
僕には見えてしまった
枕元に黒い影
そうだ
死神だ
どうすれば?
落語のあれか?
でも誰が?
いや
僕にしか見えてないなら
僕か!
急いで3番弟子に耳打ちすると
えっ?
まさか!
ならばと
その他の弟子たちへと伝わり
いいかい?
僕が合図したら
その瞬間に
その棺桶を180度回してと…
すると
その直後
その時は訪れて
死神が目を閉じた
さあ! 今だ!
手をポン! と叩くと
その弟子たちは
ぐるりと棺桶を回した
足元側になった死神の姿を見て
すかさず
呪文を唱えた
あじゃらかもくれん
きゅうらいす
てけれっつのぱー!
そして
手を2度叩いて
すると
落語の噺のように
死神はすーっと消えて
師匠は何事もなかったかのように
生き返った
弟子たちは
大変喜んで
その呪文 本当だったんだ! と
感謝してくれた
さて
問題はここからだ
落語の噺の中では
それをやっちまった罪は大きく
引き換えに
自分の命が… ってことになっている
ならば
さあ出て来い!
ちょいと商談しよう
死神さん
すると
その死神が現れて
おいお前!
なんてことをしてくれた! と
怒っている
まあまあ
死神さん
ちょいと話しがある
まずは
落ち着いてくれ
僕の命は
分かっている
でも
それを投げ出してまで
救いたかったわけではない
ではなぜ?
こんなことを!
それはだ
落語の噺が本当かを
確かめたかっただけだ
これで
本当だったと分かったから
それで結構
なに?
それだけのことでか?
そうだ
それだけだ!
お前さん
そんなことで
その命を張るな!
お前さんには
まだまだこの世で
やって貰わねばならないことが
沢山あると
お前さんの先祖から頼まれてる
えっ?
それはもしや
善次郎か?
そうだ
中山道の奥をもっと歩いてみろと
伝言だ
それは
何が?
その時間を作る為
ぱふを預かっている
それが分かった時
ぱふを戻すとも…
ホントか!
そこで
目が覚めた
さて
この秋は
山ではなく
中山道かと
なんとなく思ってもみる…


