志の輔師匠の本多劇場が
千秋楽を迎えたと聞き
無事に終えたことを
微笑んでもみるが

失礼ながら
やはり あまりにも狭い座席
もう
チケットを取ることはないと思う



今年も

春先に案内状は届き
昨年で終えたはずの
師匠の1週間公演

それが今年は
演目を変えて
真夏の大忠臣蔵だそうで

忠臣蔵といえば
季節は冬
しかも討ち入りならば
年末と決まってるのに
どうゆうこと? なんて…

もしや
新作かな? と
わずかに興味を持ちながらも

もう
本多劇場へは行かないと
決めてたから
チケットの争奪戦には参加せず

後日談を
ネット検索すれば

忠臣ぐらっ! と
中村仲蔵 だったそうで

なぜゆえ
これらをこの時期に? なんて…



これらは
すでに何度も聴いた落語で
すれば
どのくらい進化したのか
どこかを変えたのか と

そんな思いはあるけれど
それを上回るくらい
大嫌いな あの狭い座席

返ってパイプ椅子の方が広く
隣りの方と
肩が触れ合ったままの時間が
嫌で嫌で仕方ない


さてそれよりも
これらを初めて聴く方には
それ相当の感動があるはずで

でもでも
何度となく
何10回も聴いてる僕には
もう良いんじゃね! なんて
失礼な気分もある

それでも
若い頃のそれとはまた違った
味のある演技は
聴きごたえもあろうが

手元にあるそれらではなく
そろそろ
新たな場面も観たいわけだ

それは
お正月のパルコも然り

もしや
新作か! と思えば
失礼ながら 違和感も残り

時代が変わったのか
老いが迫るのか

もちろん
現役で
1番好きな師匠であるが

あとどのくらい? と
カウントダウンは始まったようだ

そう
ヨイショする方々に囲まれた
裸の王様には
なって欲しくない

まことに 失礼…


忠臣ぐらっ!

これはおそらく
師匠の新作の中での最高傑作でしょう




中村仲蔵
これは
講談には敵わない
今 これは
伯山のものでしょう



さてすれば
すでに100回で終えた
牡丹灯籠の方が
きっとここで演じるには
良かったのではと思うのは
僕だけではないはずで

そう
ここでしか演じなかったという
他で聴けないプレミア感と

また
1年もすれば
長い物語
忘れてしまった感で
狭い座席でも
また来たくなる感があったから

失礼