いつか
どこかのお寺のふすま絵に
こんな感じの仏画が描かれていて
なんだか
背筋を伸ばしたのを覚えてる

もう1度観たいと思いながらも
それがどこのお寺だったか
今まだ思い出せずにいる

それはきっと
落語会だったのだろう

それとも
講談会か

大きなお寺ではなく
檀家さんだけの会に
いかが? なんて
お誘いを受けたような

わからないけれども
あまりにもその印象が強く
多分 こんなだったろうと
ダンボールにマジックペンで
落書きしてみた



もちろん
それとはかなり違うのだろうが
まあ
僕の中では
こんな記憶が更に美化され
残っている

さてこれは
妊婦なのだろう

そして
きっと
女性の大変さ
女性の美しさを
神聖なものとして
表現したのだろう

もちろん
僕のこれには
そんな表現が現れるはずはなく

いつかきっと
ふと思い出して
そこへと向かい
また見せて頂きたいと
願いながら…


そう
時折 こうして
ふと思い出して
また観たいなんて思う絵がある

今年もまた
ふと思い
出掛けた秩父路

確かここにあったはずと
振り返ったのは
35年も前の美術館

すると
残念ながら
その美術館はなく

あの
ふわりとした絵は
いったいどなたのだったのかと
更に
それを美化して
探し続けてもいる

絵というのは
上手い下手ではなく
それの持つ
味なのかもしれない

すれば
わずか1人でも
それが好きだと思ってくれたならば
それで良いのだろう

さてすれば
こんな落書き お好きな方
1人くらいいるかな…