あの頃
ミツコルと言われて
仲間たちに笑われたけれど

そう
皆 気になる娘を見つけると
そこが
西武デパートならば セイブル
東武ならば トウブル
パルコならば パルコル なんて
なんとかしたいと通ったもんで…

でも
それはなかなか手強くて
大抵が
叶わぬ恋だったわけだけれど…



ここへと来たのは
何年ぶりか
振り返れば 45年も ぶりか…

確か
屋上で
セーラのライブがあったのもここで
それはそれは
この世のものとは思えないほど
美しく輝いていて
握手をして貰ったのも
45年も前

その頃
ここの美容部員に会いに
そう
友達の彼女の友達で
たまたま紹介され
それは綺麗な娘だったけれど

もちろん
彼女になって欲しかったけれど
なってくれなかった
そんな苦い思い出もまた
45年も前のこと



さて本日は
そんなあの頃を思い出しながらの
さだまさし展

いきなり現れた62番のバス停は
主人公の歌詞の世界




多くの先輩方の中
還暦過ぎた僕でも若い方な客層は
とても盛況に賑わっていて

さだまさし
おそるべし! なんて

やっぱり
中高年のスーパースター




ならばと
あの日の屋上へ
行かぬわけにはと

すれば
すっかり姿を変えた庭園と化し
人影少なく
あの頃って時を振り返るばかり



ちょうど雨降り

あの日聴いた

レイニーボーイを口ずさみながら…


1階の化粧品売り場から
屋上へと呼び出したあの娘は
あの日のように
シラケた顔で現れた氣がしたけれど…



長い長い
日本橋三越の歴史の中
今頃
久々に訪れて
ひとり黄昏れてる男がいることなんて
誰も氣付きはしない

振り返ることばかりの今日

それでも

結構

楽しい青春だったようだ


ご同輩たち

ありがとう! 


そうだ

マルイったあいつだけ

上手いことやって

嫁さんにしてたっけ…