10年ぶりに再開した落書きは
すでに
500枚の後で

さて
何を描こうかと思案してみるが
結局
同じようになるのかと思ってしまう

ならば
ここんところ
毎晩 必ず見ている
夢を描いてみようかと思い始めたら

不思議かな
次から次へと
過去が現れ始めた

それも皆
好きだった女性たちばかりが
笑顔で振り向くように

その多くは
ワンサイドばかりの
叶わなかった方々ばかり

そう
言えずに終えた
諦めた若さを
今頃 後悔してるのだろう

それでも
これまた不思議かな
あの頃の姿ではなく

同じように齢を取り
同じだけ老いたその姿で現れ
それでも確かに美しく

貴女だと確信する

寄り添うではなく
離れるでもなく
目の前で微笑んでいる

これはもしや
オーブたちの仕業かな? と
ちょいと疑ってみるが
分からない

そう
彼らはきっと
5次元に居て
時空すらも飛び回り
僕の過去を連れて来るのだろう


ならば
未来も教えてくれないかと
掛け合ってみようかと思うが

それは知りたいような
知りたくないようなで
今まだ
お願いしてはいない

♯548


今朝の夢に現れたのは
憧れたまま
言えず
勝手に諦めた娘

そう
度胸足らず
自信足らず

どーせなんて言葉を吐いてた
ガキの頃

それでも
大好きだったその娘は

ある日
知らない男に
取られてしまった


そう

明日がある と

思っててはダメなのだ



こんな結末と
分かっていたならば
当たって砕けろ!

なぜ
ひと言
言えなかったのかと
長いこと後悔することとなる

それが
すでに
半世紀もが過ぎようとしてるのに
今まだ心の中で
シコリとして残っているのか
こうして
時折 夢で責められる


なぜあの時
言ってくれなかったのよ?

あたし
そのつもりで
待ってたのに… と

わずかひと言で
未来は変わるけれど

その未来が
正しかったのかは
生涯 分からない

けれども
ひとつだけ分かっているのは
波風はあれど
無事に生きて来れたこちら側は

間違いではなかったかと
思ってもみる



あなたと会えて良かったなんて
今まだ
誰も言ってはくれないが

キミと出会えて良かったとは
言葉にせずとも
思っている

どうやら
言葉に変えねば

心は
伝わらないらしい…