本日は
娘宅へと
カミさんを送り
そう
布団に
着替えに
食材に… と
娘たちは
その間
退院の手続きをして
こちらへと向かっている頃
戸締りをして1週間
窓を開け
空気の入れ替えをし
冷房を付け
昼食の準備をして待つ
僕は
その足で
あいつの墓参へと
あれから
20年
やはり
暑い日だったのだろう
ジョギング中に倒れ
そのまま と聞いた
すべてが出来て
すべてが整っていたはずなのに…
残念ながら
訃報を聞いたのは
それから少し経ってからで
間に合わなかったことを詫びた
中学の社会の先生だったから
多くの教え子が訪れ
長い列が出来たと聞いたが
20年もが経つと
きっと僕と家族だけなのだろう
時折
ここに訪れるのは
あいつに会いたい想いと
わずか2軒先の
オバちゃんも近くに眠っているから
改めて墓誌を確認すると
あいつは44歳
オバちゃんは63歳とある
すれば
僕も63歳
この齢だったかと
心熱くなる
どれだけ生きたかでは
ないことくらい
とうに分かっているけれども
お前とも
一緒に年寄りになりたかったなあと
今日も
墓前で呟くと
俺の分まで頼むよと
聞こえた氣がしたのは
いくらかそちら側へと
近づいて来たからかな
さて
本日は休みを取っての
あれこれ…
さあ
午後からは
伯山講談会へと
あいつも
連れ出してみようか…
そうそう
9月の
さださんのチケットが取れたこと
言い忘れた…


