大手町へと出掛ければ
素通り出来ずに
手を合わす



ビル群に囲まれたその一角は
なんとも異様な空気感で

その男は

何か用か! と
強く問い掛けて来る氣がする

丁寧に一礼し
これからをと願う


将門


平将門の首塚と言われ
京から江戸へと
飛んで来たと言われる首

一見 怨霊にも思われるが
これが
ここ1番の願いには強いと
大手町のサラリーマンたちは
やって来る

多くの言い伝えや
伝説はあれど
令和にもなった今ですら
多くの方々がキリなく訪れている

ならば
胴塚もあるはずと調べ
そちらへも伺ったけれども
こちらほど
丁寧には祀られず
それでも
ここか!と身震いした

平将門


さて
その将門が夢に現れたことがある

お前

覚悟はあるか? と問われ

いえ
ありません と答えてしまった

そう
何の覚悟か分からずに…

お前にやって貰いたいことがある
それは
この国だ!

やれるか
やれないかだけ答えよ!

やれません…
きっと無理です

すると
そうか
ならば良い
あいつに頼むことにする

あいつとは?

太郎だ!
山本太郎だ

そう言って消えたのを
覚えている

まあ
単なる夢かと
忘れていたが

まさかね?

ならばまた
応援に入るかな

そんなことを
ふと思い出して

♯529


そうそう
東京都最高峰
雲取山の登山道に
将門迷走ルートなる場所がある

時代を思ったならば
本当ならば
かなり壮絶な運命だったのだろう

雲取山


菅原道真・崇徳院と並び
3大怨霊と言われるが
道真は学問の神様となり
崇徳院は落語にも残り
将門は勝負事の神様となった

いずれにせよ
令和の今もまだ
丁寧に祀られ
その恩恵に授かっている