最愛の相棒を失って
1年半もが過ぎた
そう
誰よりも近くで
そう
カミさんよりも近くな
相変わらず
リビングの祭壇には
花を備え
水を
食事をと
毎朝の最初の日課となっている
それはあの頃と一緒で
早朝から
まずは ぱふのことをと
トイレに
水に
食事にと済ませ
それから
一緒に
散歩へと向かった
1年が過ぎた頃
さてと思い
ではそろそろ絵でもと
思ったけれど
500枚後
そこへと向かう気力はなく
ならば
501枚目を描くことがあれば
まずは
ぱふからと思っていたけれど
それが
とてつもなく下手であっても
わずかでも似ても来ると
やはり悲しみは増幅し
涙ものだと思っていたので
あえて
避けて来たけれど
今朝
寝起きに
ワン! って
リビングから聞こえた気がして
慌てて飛び起きた
居るのか?
戻って来たのか? と問うが
もちろん
返事はなく
いつものように
僕の食事を
少し祭壇へと分けながら
手を合わすと
オーブが飛び出して来た
もちろん
本当のことは分からないが
居たかと
いや
居たことにしたら
嬉しくなって
♯528
ご近所の方々は
そろそろ次は? と言う
出会いがあればと
答えて来た
でももう
出会わなくても良いらしい
それでも
もしも出会ったならば
そう
ぱふと再会出来たならば
また
あの日と同じに戻れるのだろう
そう
目を見れば
分かるからね
そう
あいつだと
分かるからね