犬笛は
犬たちにしか聞こえない
高い周波数で鳴るように

僕たち人間には
聞こえない音の高さがある

すれば
見えない高さの光もまたあるはずで
それを
赤外線等が補ってくれると

そう
オーブたちが浮遊する
姿が見え出す



それは
他の動物たちが持つ能力に
やはり人間たちは劣り

おそらく退化してしまったのではと
思ってみれば
なるほど
古代人たちには
もっと大きな能力が備わっていて

ピラミッドを作ることくらい
簡単だったのかもしれない

更には
もしかすると空をも飛べたのかもと
ナスカの地上絵を見ると
多くを思うわけで

世の中に伝わる
あれこれの伝説もまた
嘘ではないかもで

魔女はホウキで空を飛び
天空には城があり
龍は雨雲を呼び
かぐや姫は月へと帰り
浦島太郎は時間を越えた…

さてすれば
それらを取り戻したくもなるが
果たして
この便利さと引き換えた文明

人間たちは
更に退化する一方なのだろう



本当は
言葉などなくて
すべてテレパシーのようなもので
会話していて

更には
肉体を持たなければ
永遠の命をも
手に入れられるのかもしれない



それらはきっと
浮遊するオーブたちが知っていて
わずかづつでも
彼らと近づけたならば
いつか
それを教えてくれるかもと

こうして
毎日 挨拶をしながら
多くを学んでいるところなわけだ