絵って
これで完成! と判断するのが
難しくて
あれこれ考えたならば
いくらでも時間が過ぎてしまう
そう
キリがないので
決めたルールは
1時間で描き終えるってこと
そう
出来てても
出来てなくても
そこで終了と…
当初は
それも30分だったけれど
それでは
かなりの半端なところで
終えてしまうので
ではと
1時間に延ばした
するとまた
欲が出て
それでも完成せずな
中途半端なものばかり
そこは
何枚も描いて来ると
わずかに慣れたらしく
適当に全体が
満遍なく描き進められるようになり
完成のような
まだまだのような
でも
これで 完成だと決めてから
楽になった
100枚を越したくらいからは
タイマーまで付けて
白紙でスイッチを入れ
1時間きっかりで
筆を置く
まあ
そんなだから
続けて来れたのだろう
もちろん
納得のいくものは
1枚もないが
下手は下手なりに
わずかでも味があれば
それで良いと思っている
さて
たまたま500枚ちょうどが
唯一褒めてくれた
あいつを失った頃と重なって
ではと
停滞させて はや10年
そろそろまた
始めようかと思ったのは
以前
あいつが夢枕でそんなことを
語ってたから
そう
先立ったあいつが
褒めてくれなければ
きっと10枚くらいで
やーめた! だっただろう
501枚目を描くということは
その後も続くということとなり
敬遠していた中で
昨年末
夢枕にあいつが現れて
来年で10年だよ
時折 来てくれて
ありがとな
それから
夕子さんの会にも
連れ出してくれて…
ところで
そろそろ例の501枚目を
描いたらどうだ?
それはなあ と
呟くと
そうだ
オレの命日から始めてくれよ
考えとくよ… なんて
なんだか
OKしたような夢枕
ではと
秋口のその日をと
待っていたら
先日の片付けで
押入れの奥の方から
当時の画材がどっさりと
出て来た
いや
出て来てしまった
なるほど
また揃え直さねばと思っているところへ
そのすべてが
そのまま使えるではないか
ならば
あいつの命日まで
アイドリングしながら
低空飛行で
なんてことが
フライングのように始まった
このペースでは
あいつのその日には
600枚にも届くかもしれない
そしたら
その全部を持って
おい
持って来たよ
でも
あの頃のままだよ なんて
手を合わすと
それでもきっと
あいつは
褒めてくれると思う
さて
本日は
そんなわけで
調子に乗っての
3枚 3時間
507枚目となった


