今年は都合で
数日 遅くなったけれど
いつもの友達と
出掛けたあいつの墓前
数えてみれば
23年もが過ぎて
40だったかと心熱くもなる
長生きがすべてではないが
あまりの早さゆえ
若いあいつの表情だけが残る
あれから僕らは
四半世紀もを生きて
それなりに老い
それなりの立場へと変わった
花が備えてあって
良かったと思うが
それもまた
奥様なのだろう
そう
本当は
僕ら仲間たちに
訪れて欲しいけれども
皆
それぞれの都合もあり
また
仕方なくも
忘れてしまうのだろう
ならば
覚えていた者が
出掛けられる立場でならばで良いと
そんなことを思いながら
毎年 更新する手帳に
あいつの命日を書き写す
それでも
誘えば同行してくれる友達が
今まだいてくれることを
わずかに誇りにも思ってみる
そう
高校1年で同じクラスとなり
ちょいとイカした男だった
時折
あいつのフリを真似してみたり
そうだ
ドラムを叩くテンポも
あいつから教わった
そんな日から
50年
そう
半世紀もが過ぎたのかと
帰り際に飯を食べながら
2人で笑ったけれど
バイクに乗り出し
誰よりも早く彼女をと競った
あの頃は楽しかったなあと
改めて振り返ってみた
さて
また来年の今頃
2人で来ることになるのだろう

