時折
出掛けたくなる
山の古民家があって

そこでは
いつものオバちゃんが
いつもの笑顔で迎えてくれる



すでに300年もが経った
その古民家は
重要文化財の指定をされていて

登山や
ハイキングでの途中で
立ち寄る休憩所にもなっている

初めてのそこは
僕らもまた
ハイキングの途中で立ち寄り

蕎麦と
団子をと頂き

笑顔となった


それから
時折 こうして
思い立って出掛けてみる



特に
囲炉裏で自らが焼く
団子が好きで

囲炉裏の火を
焚き火のように見つめ
お好みで
3度ほど醤油に漬けたならば
熱々のまいう〜となる




本日もまた
その団子と蕎麦を食べたくて
カミさんを誘って出掛けると

山から降りて来た
ハイキング客たちで賑わっており
オバちゃんは
いつもよりも忙しく
動き回っていた

僕らは急ぐことなく
その古民家をうろうろし
いつものように撮ると
もちろん! と玉響は姿を見せる



向こうの囲炉裏では
オバちゃんがお茶の支度で
火を強めにと薪をくべると

火の中から
玉響は姿を出し
ピンクに色を変えて上昇して行った




囲炉裏の煙で煤けた天井には
青の玉響が舞い
白に
金に
緑にと続く

やはり
300年もの歴史のある古民家は
多く玉響たちに
守られているようだ


山はとても良い季節を迎え

鳥たちは囀り

風は穏やかに吹き

僕たちも笑顔となる


ありがとう