冬を越すが為に

すべての葉を落としていた
ニックさん家の庭で

芽を出したどんぐりの木は

我が家の庭で葉を付け伸び始めた



3月に植え替えた
古代蓮の蓮根も
芽を出し葉を付け出した



この夏には
花を見せてくれたら良いなあと
これからを大事に育ててみるが

こればかりは
気候と虫との戦いとなり
はてさて
簡単には行かないのだろう



ではと
また今年も
30粒ほどの種を準備してみた

以前に
我が家で咲いていた頃の
それはもう
10年を越した種

それでもきっと
9割は発芽するはずで
次への準備を始めてみた



もちろん
まだまだそれは残っているので
来年も
再来年も
同じように
種からのそれもと
楽しみにしてみる

大賀蓮


そう
この古代蓮
昭和の26年に
2000年も前の地層から
大賀先生が発掘したもので

そこから
この世にまた
生まれ出たタイムトラベラー




それはきっと
お釈迦様が見た蓮で
その後
閉じられての2000年

だから
芥川龍之介の蜘蛛の糸では
真っ白な蓮と表現され

芥川龍之介は
この蓮を知らないのだろう

さて
この2000年の間
無事だった種は
硬い殻に守られていて

それは逆に
簡単には芽を出さない




ゆえに
殻を削って
水を入れてあげなくてならず

ちょいと人為的なわけだけれど
その分
残りの種もまた
数10年は大丈夫なのだろう



さて
また夏が来る

今年もまた
暑い夏となるのだろう