午後からちょいと時間が出来て
ではと
梅屋敷の寄席へと出掛けようかと

でもそしたら
その前に
先日 行けなかった
浅草のあそこへとって
回り込んだ



そう
16時で閉めてしまうのならば
寄席の後では間に合わない

すれば
こちらに寄れば
寄席はギリギリか
遅刻か なんて

それでも
今日しかチャンスがないならば
この願いを届けてみようと
ぱふのロケットと首輪とを
カバンに収めた




浅草寺を横目に
そこへと着くと
平日というのに
そこそこの参拝客

一礼し
鳥居をくぐると
調べた通り
大根が並んでおり

それを買い求め
本堂へと備え
願いを伝える



ロケットと首輪を
数珠のように手にし
願いはもちろん
ぱふを戻して下さい

時間あらば
特別祈願をもと思ったけれど
寄席の時間へと急ぎ足

帰り際に
昨日どなたかが
願い納めた大根が積んであり
それを持ち帰ると
更に良いと聞きカバンに収めた






鳥居をくぐり
一礼し
外へと出ると
外国人の観光客をここへと案内し
待っていた人力車の若者と目が合い

どお?
忙しいですよ

英語は?
話せますよ

アメリカで?
オーストラリアです

良いね!

こちらこそ! なんて
長話してしまい

すっかり
間に合わなくなってしまった





ではと
寄席を諦め
浅草寺へと

すると
ここは黒山の人だかり

しかも
なんと
90%が外国人

そして
5%が修学旅行生で

残りの5%が
一般の日本人

しかも
あの頃 あれだけ居た中国人は
一切なく

英語や
フランス語や
知らない国の言葉ばかり

円安効果か
はたまた
コロナ禍明けか

日本の中の
外国みたいな雰囲気

相変わらず
人混みは苦手と来て
さっさと退散も

六区を通り
上野までぶらり





すれば
いつものバイク屋さんも
素通り出来ず

まいど! って入ると
社長と長話となり

左腕の具合は?
いやまだダメで…

もう乗らないの?
そう
還暦で降りたからね

皆 待ってるのにな
有り難いが
怪我する前にね

外を見れば
雨が降り出していて
帰宅へと急ぎ足



さて
その神社
祀られているのは聖天様

人の願いや欲望はキリがないが
それらを叶えることで欲をなくし
その人本来の姿に戻す
という考えだそうで

噂では
願いを叶えるエキスパート

願ったけど叶わないみたいな
中途半端ではなく
本気で全部叶えてくれる
神様界最強の神様だと…



時間の都合で
欲油供祈祷なる
特別祈願はお願い出来なかったけれど

これで
もしや
まさか
本当に
どんな姿でも
ぱふが戻れば
笑顔でお礼に出掛けることでしょう



そう
生まれ変われたならば
目を見れば分かる
必ず分かるからね