夢に
色が付くことがある
更には
温度感や
香りまでも
特に
時折 香るそれらには
飛び起きて
周囲を見渡してもみるが
何もその匂いを
醸し出したものはない
不思議かな
確かにその匂いは
今ここにあったはずで
まさか
そこまで気が触れたのかと
今を確かめてみるが
大丈夫なようだ
それはいつも
必ず良い香りで
表現出来ないけれども
香水のような
でも
覚えのない香り
もしや
この香り
次に出会う方の? なんて
勝手に良い解釈などすると
ならばきっと
それはもちろん女性で
それもきっと美しく
なんて思ってみるけれども
そんな出会いは
あったこともなく
やっぱり思い違いかと苦笑い
特に
男たちは
この香りには敏感で
特に
女性たちから香る
様々な香水には
いつぞやかの
どなたかのと
振り返ることばかり
それが
遠い昔の彼女のものだと
気付いたならば
一瞬であの頃に連れ戻されて
映像までもが目の前に現れる
街ですれ違っただけの
その一瞬なのに
振り返るほど覚えていて
ひとり黄昏れたりもする
モンローは
寝る時に纏うのは
シャネルの5番だけよと
微笑んだそうで
すればそれは
男たちをそそり立て
そのパフュームは
ポイズンと化し
まさに
Love Poison No.5 ってわけだ
もちろん
その香りと
その名称とが一致するほど
それらを知らないけれど
1つだけ
そう1つだけ
間違いなく分かる香りがあって
すでに廃盤となった
資生堂のインウイ
これだけは
どうにも忘れがたく
また好きな香りで
楽しくも
また切ないあの頃が
一瞬で蘇る
そんなわけ…
ところが
僕自身はその香りが苦手で
自分で纏うことはないけれど…
そうそう
いつか
好きな香りは? と訊かれて
桃井と
竹田と
嶋村と… って答えたっけ 笑




