答えを貰わずに諦める
いや
答えを問わずに諦めた
そんなことばかりだった若い頃

そう
好きです… ではなく
つきあって… でもなく
どうせ… な頃

そんな頃を過ぎると
自分に自信がないくせに
それでいて
答えを急がせた若さ

もちろん
友達からで
良いはずなのに

YES NO を急いだあげく
勝手に NOだと判断して
諦めた頃

そうだ

ちょうど

かぐや姫の 好きだった人を

聴いてた中学の頃だ



中学の同窓会でもあると
酔った勢いで
あの頃 好きだったよなんて
冗談混じりに伝えてみると

えっ!
ほんと?

なんで言ってくれなかったのよお!
私もよ! なんて

これまた
酔った勢いを借りて
返ってくる言葉

ならば
生き方は変わってたのに… なんて
今更 思ったところで
時すでに遅し

そう
焼け棒杭はそこにはなく
そう
最初から
燻っていたはずもない火は
老いた枯れ木には灯らない

もちろん
そこで灯ってみても
もう
何も起こるはずもなく

心の友と化して
しばらく微笑み

振り返って
笑って
あの頃って話が盛り上がるだけ

もしも20年若かったら
まだまだ 
戻る余地はあったろうが

還暦をも越せば
いずれも
いずこも
億劫なわけで

それでも
あの頃とは
お互い すっかり違った姿を見直し

仕方なくも受け入れ
苦笑いなどする



ただし
人生は1度きり

後悔しないようにと
決めたならば
はてさて
心は変わることもあるが

そこはすでに
与えられた現実の立場
それを演じているような
演じさせられているような

臆病な自分がひとり
佇んでいる

失恋という言葉は知ってたけれど…



不思議かな

とうとう想いを伝えられなかったあの娘

毎朝 

駅ですれ違っていたあの娘の

表情が思い出せない