今更
グリーンカードなんて
欲しくはないけれど
今年もまた
そんな時期だそうだから
なぜか
そこを確認してもみたくなる
本来ならば
日本人などに割り当てるよりも
本当に必要としている国の方々へと
その抽選権を広めたら良いのにと…
グリーンカード
確かに
若い頃は
喉から手が出るほど
欲しかったこともあるが
こんな抽選でなんて
なんだか
そんなもんかと
インチキな気もした
それでも
当たらなくて良かったと思っているのは
もしも
当たっていたら
今 僕はいないだろう
やはり
アメリカとは銃社会
無茶をせずとも
常にその危険から逃れられない
なんせ
当時は
スーパーの入口付近でも
売っていた銃
そして
皆
車の椅子の下や
寝室のベッドの下などに備え
ガキの頃から
銃の練習までする国
毎年毎年
多くの犠牲を出しながらも
今まだ規制出来ないダメな国
あの頃
LAで
斜に構えていた友達たちは
もうこの世にはなく
哀しきかな
皆
その銃で命を落とした
僕もまた
2度ものホールドアップに会い
すべてを奪われた恐怖
それが
アメリカを諦めた
大きな原因の1つで
更には
人種差別と
ドラッグと
貧富の差…
そこへと
本家の長男なる立場がまた
後押しした
もちろん
それで良かったと思っているが
わずかなことで
その後の生き方が大きく変わる
そんな分かれ道は
何度かあるらしい
映画にもなった
グリーンカード
偽装結婚までして
手に入れねばならなかった時代
それもまた
日本人として生まれたならば
さほど必要なく
手に職を持ってしてのビザの方が
きっと心地良いのだろう
そう
若さゆえ
大した目的もなく
表面の華やかさだけで
憧れたアメリカは
やはり西海岸で
マイケルは踊り
シンディーは叫び
マドンナは妖艶に
カーマはカメレオンで… 笑
70年代に間に合わず
そんな
80年代に突入した頃
華やかさはいっそう増して
お上りさんのジャパニーズたちは
競ってアメリカを買い求めた
恥ずかしくも狂ったバブル
いずれにせよ
アメリカという国は
暮らす場所ではなく
観光で
良い所だけを観て
楽しむ場所なようだ
いや
比較的安全な田舎町ならば
暮らすことも良いとは思うが
それでも
そこにも銃はある
僕らの暮らす日本という国は
刀を捨て
銃を規制し
戦争を放棄した
それだけで
まずは
幸せなのだなあ
そして今
本気で思うのは
どんなことがあっても
日本という国は
アメリカになってはならないと
グリーンカードなど
要らないと…





