早いもので
もう8年かと思った日から
1年が過ぎて

9年かあと黄昏れながら

早めに仕事を片付けて
間に合った墓参

花はすでにあるはずと
今年もビールを
冷えたビールを備えた





こんな日でなくとも
時折
自由が丘へと出向く日には
時間あらば
ちょいと寄り込み
迎えに来たよと手を合わす

そう
僕らの中に
金井夕子を広めたあいつ

言葉にせずとも
多くを分かってるはずと思うならば
戻らぬ言葉もまた
僕もすでに分かっている

来月には
持ち込んだあいつも17年

彼らのおかげで
今がある

ありがとうと言うのは
ちょいと野暮かもしれないが
やっぱり
言葉にするなら
ありがとうしかない

こんな日が来ることを
分かっていたなら
きっともっと
身体を大事に生きたろうが

戻れない時間は
切なくも
今もまだ
先へと動いている

あとどのくらい? って
おおよそに数えることも
野暮なことなのだろう
けれども…


呑むといつも口ずさんでいた

Loving You を聴きながらの帰り道


更に

多くを思い出す