仕事の前にと
早朝から
実家の墓所へと出向き
先祖たちへの報告をと急ぎ足
途中で
やっと手に入れた花を備え
新徳寺の御朱印を置き
行って参りましたと
善次郎への報告
もちろん
そこからここまで
繋いでくれた
多くの先祖たちにも一礼し
選ばれましたか? と尋ねても
そうだよ なんて
戻らない
僕の勝手な解釈とは
分かっているが
それでも
多くが偶然に一致する
だから
それは
親父ではなく
息子でもないと
託されたと思い
その場所へと出向き
時代は変われど
変わらぬ何かを探し
同じ空間を共有する
目を閉じ
160年前
そこにいたはずの姿を
心で追い
あれこれと
失礼なきよう住職にと問う
すれば
表に出ない細かなことが
いくつか分かり
更に
その時代へとのめり込む
墓所には
古い墓石が並ぶけれど
それもそろそろ朽ちて来て
読める言葉が少なくなった
それでも
わずか数坪の
実家の墓所には
間違いなく多くの先祖が
眠っている
仏壇の位牌に刻まれた数だけでも
軽く100を越えるから
その1人でもいなかったならば
僕はここにいない
集大成と言えば
おこがましいが
ちょいと出来の悪い
この集大成は
今頃
やっと気付いて
慌てている
だからと
ならばと
この存在の意味を
わずかでも残さねばと
やっと歩き出した
残り時間のカウントダウンは
すでに足早に始まってもいるが
そこへの抵抗もまた
始めてもいる
これでやっとこさ
1面のクリア
さて次はどんな難問が
現れるのだろうか
面白くなって来た




