さて
明日は七夕を迎え
予報では晴れ

昨今
早寝の為
夜空を見上げることは
あまりないが

この日ばかりはと
天の川を探してみる



子供の頃ならば
無茶な多くの願いもあったけれど
今では
健康と書き
安全と足し
安定と締め括るだけの短冊

本当の願いは
ぱふ を戻して! なのだけれど
叶うはずなき願いは
自分の中で処理するしかない



多くの衛星たちは
それぞれに軌道を持ち
広い宇宙空間を飛び回り
ひと回りすると
その命の時間を終える

そんな軌道の中で
たった1度だけ交差する
別の衛星たちへと
その瞬間に何かを残し
手を繋ぎ
そして離さなければ

その衛星は
直後 軌道を変え
こちらの軌道に乗ることが出来る

しかし
それを怠ると
その衛星は遥か彼方へと遠ざかり
僕らの持ち時間の中では
もうめぐり逢うことはない

そんなことは
痛いほど分かっているが
若さの中では
都合良く身体が動いてくれない

そして
後悔という言葉を
噛み締めながら
次に近づく衛星を辿ってもみる


特に
手を繋ぎ
わずかな時間を共にしたけれど
つまらぬ意地を張って
手を離してしまった仲は
すでに見えなくなったそれの
残り香の中で
老いて行くのだろう

そして
毎年この日
星空を見上げ
届かない願いを
そっと短冊へと書いて
わずかに振り返ってみるのだろう

気が付けば
還暦をも越し
軽くなって来た時間

この衛星もまた
宇宙をひと回りし
そろそろ
到着点も近付いて来た

ならば
その衛星たちも
こんな夜にだけは
流れ星となって
願うそこへと
飛んで行けないものだろうか…