夏になると
引っ張り出し
車へと放り込むCDがある
すで40年もが過ぎ
それでもなお
ここへと心を戻す
サザンでも
山下達郎でも
大瀧詠一でもない
夏へと飛び込む大切な1枚
初めてのこれは
レンタルレコード店
そこの
庄野真代に似た看板ネエちゃんが
これ良いわよ! って
勧めてくれた
ジャケットを見ると
川島なお美? なんて思ったけれど
角松敏生と書いてある
早速
カセットテープに吹き込んで
やっとこさ手に入れた古い車の
そこだけ真新しい
ロンサムカーボーイに
カチャッと押し込み
どうせまた
昨日今日の… なんて思いながら
屋根にサーフボードを縛り付けて
海への往復に
それを流したっけ
すると
まさにそこは夏で
それも
サーファーたちの夏で
気持ちをアップさせながら
向かった外房だった
あの頃
助手席にいた貴女は
これ
ほんとに良い曲ばかりね なんて
行き帰りを共にしたけれど
若さの中では
添い遂げることは出来ず
いつも
僕がフラれ役
令和5年も半分が終わり
7月なんて
夏を迎えた
2023年なんて
遥か遠い未来で
それ以前に
21世紀すら
考えたこともなかった
恐いものなどなく
未来への不安もなく
いや
目の前の貴女は
未来にも
ここに居てくれるのだろうかと
わずかに不安視したような
1983年は
そんな夏だった

