これは
本当に好きな曲で
時折 聴いては
勝手に黄昏れてる男


先日の自由が丘で
作った庄野真代さんが
YouTubeで… なんて話題が出て

ならば早速と
観てみたけれど
僕らの中でのオリジナルは
そこではなくて…


初めて聴いたのは
もちろん
夕子さんのファーストアルバムで

高校3年の
卒業間近な頃だったと思う



斜に構えた仲間が集まった
あいつの部屋の

そう

もういないあいつの部屋で
豪華な4チャンネルなる
セパレート形のステレオだった


これ良いよ って
あいつが僕らに差し出した
1枚のLPレコード

もちろん
名前も姿も知ってたけれど

百恵に
淳子に
蘭ちゃんスーちゃんミキちゃん
だった頃

それでも
これ
本当に良いから聴いてみて!
なんて勧めるから

じゃあ ってわけで
そこで掛けてくれた
けれども
聴いたことのある曲以外は
わからなかった

とりあえず
カセットテープに録音して貰い
それを持ち帰った僕ら

ところが

この

あいつの置き土産が
その後の僕らの
宝物になるとは…


この歌の物語のような
そんな男であるはずはなく

それでも
いつも本気の恋愛の中で
多くの障害に立ち向かったことは
確かで

諦めたことは
たびたびあれど
それでも
切れないと信じてた赤い糸

でもそれも
結局は切れて
いや
本当は
繋がってなかったのかもしれない

そんなことを言い訳にして
もしももしも
30を越してもお互いが
ひとりでいたならば
その時には
もう1度 なんて
約束した若さ

更には
どちらかが先に結婚する時には
必ず知らせるなんて
うっかり約束までして

それを本当に知らせたこのバカな男
それを知って
新幹線で飛んで来た彼女

もう戻れないことくらい
知ってたはずなのに

すまん と謝ったバカな男

その後
数年して
嫁に行ったと聞いたけれど…


何度も別れた異性っていませんか?

そう
何度もくっ付いて
何度も別れた

でも
結局
寄り添っただけで
添い遂げることは出来なかった

そんな
1番近くにいた異性
それが
1番遠ざかってしまったような

そんな若い日は
記憶から消えることなく
生涯残るのだろう

先日の酒の席で
また 

あの彼女に会いたいか? と
あの頃を知る友達に言われて

考える間もなく
そりゃあ
会いたいよ と答えた

還暦をも越せは
すべては時効

すべてのことは
水に流して
お互いの今を
受け入れられるのだろう

でも本当は
きっと
会わない方が良い

あの頃って風景を
変えることなく
持ち続けていたら
いつでも
トキメク場所が残るのだろう

元気ならば
それで良し

幸せならば
尚も良し

でも
どなたかを通して
今を
ちょとだけ
知りたいような…

そうだな
女は上書き出来るけれど
男はこっそり
ホルダーを増やして行くと…


閉めたら2度と開かないドアが

閉まる寸前に

足を挟むかのように…