黄金虫と書いて
コガネムシと読む
しかし
金色ではなく
大抵は緑掛かった甲虫
だからか
自然界の中に
ましてや虫の中に
金色に輝くものはいないだろうと
思ってた
そう
さっきまで思ってた
一晩でサナギとなった
我が家の毛虫くん
それを
邪魔しないようにと
こっそり覗いてみて驚いた!
そうだ
まさに金色に輝く
トゲのような
ツノのような
足のようなもの
思いもしなかったその色に
見惚れてパチリパチリ
果たして
どんな蝶になるのだろう?
益々
楽しみになったもんで
やはり
事前に調べることをせず
その日を待つこととした
すでに
声を掛けても
何も戻って来ないサナギは
きっと
かなりの急ぎ足で
変身中なのだろう
僕ら人間たちもまた
還暦あたりでサナギとなり
翌年の春にでも
背に羽を付け飛べる姿に
変われたならば… なんて
そんなことを
ふと思いながら
隣りの水中を覗き込むと
メダカたちは今日もまた
多くが産まれ
その小さな身体で泳ぎ出している
せっかくこの世に辿り着いた命
せめて大人になれとばかし
手伝う僕がいる
そう
いつから
人間たちが偉いと決まったのだ?
生物は皆
平等なのではないか
しかも
わずか数年の命ならば
その時間を守ってあげたいと
そう思ってみては
いかがだろうか…


