ぱふを失って
ちょうど半年
多くのことが変わってしまった
特に毎日の
ぱふとの散歩で
すれ違い挨拶をした方々とは
もうお会いすることもない
毎朝の
わずか1時間の散歩道も
歩くことがなくなり
時折 車で通るそこは
解体された家
新築された店… と
すっかり姿を変えてしまった
ぱふとの留守番が不要となり
カミさんと出掛けることも増えた
わずか半年
されど半年
もうあいつは
夢にも現れない
それでも僕は
毎日 何度も
あいつの名を呼び
気配を感じてもいる
あの頃
邪魔でゴミ箱行きだった
ぱふの抜け毛は
今まだ我が家のあちこちに
多く残っている
それを見つけると
愛おしく拾い集め
カプセルに仕舞う
この半年
空白の時間は
今まだ変わることなく
毎朝
その祭壇に水を備え
手を合わし
ぱふ
なんでお前が居ないんだよと
ひとり呟く
すると
ワン! なんて
聞こえた気がする
やはり
これが僕の最後の犬で
もう
次は現れないのだろう
僕の古希くらいまでは
きっと
一緒にいれると思っていたのに
おおよそに思っていた予定が
10年も早まってしまったようだ


