一昨年
黒姫から持ち帰った
ニコルさんのコナラのどんぐりは
数本発芽し
夏と冬とを越し
この春 綺麗な新緑の葉を付け
良くぞと褒めた
そう
その前年には
発芽したそれらを
この下界の熱さで
すべて枯らしてしまったので
今度こそはと大事にして来た
しかしそれらは
いずれ巨木となるが為
そろそろ
我が家の花壇では難しいので
近くの公園へと移植しようと
企んでみた
ならばその前に
許可を頂く期間
公園前のお宅の庭へと
植え替えてみた
ところが
残念ながら
上手いこと行かず
その3本とも枯らしてしまい
下界では
なかなか難しいもんだと
悲しんだ
そして
昨年の秋にも
同じように拾って来たどんぐり
それらは
花壇に直植えではなく
発芽用のポットにと撒いて置いた
すれば
発芽したそれを
いつでも移動が出来
また ご希望があれば
すぐにお譲り出来るからと
期待などしていたが
しかし
待てど暮らせど
今回は1本たりとも発芽せず
風に舞って来たであろう
草花の種だけが発芽して
今年はダメかと
ポットではダメだったかと
諦めていたら
昨日
その1本が確認出来て
嬉しくなった
これは
今までの失敗を糧にして
更に大事にせねばと
その奇跡に微笑みながら
また来るこの下界の熱さから
守らねばならない
C.W.ニコルさんとは
子供たちのラボで知り合い
すでに30年
アファンの森という
素晴らしい森を
そしてそこを支える人々をも
残してくれた
その森の中で
ひときわ大きなコナラの木
それをマザーツリーと呼んで
また
その木の周辺の環境を好み
その日が来たら
ここに眠りたいと言葉を残した
悲しきかな
その日は突然やって来て
残されたスタッフたちは
その手続き行い
メモリアルストーンと称して
ニコルさんを埋葬した
更には
大好きだったコナラの木の根元にも
わずかに散骨したそうで
ならば
この木から秋に落ちるどんぐりには
ニコルさんの魂が宿っていると
信じている
すれば
その季節に出向き
沢山のどんぐりを拾い
それを発芽させ
全国へとニコルさんの心を
植樹したくもなる
ところが
下界の環境は
山の環境とは違い
すでに2度の失敗となり
この3度目もかと思っていた矢先
発芽してくれたこの1本が
今 愛おしくてならない
もちろん
この秋にもまた黒姫へと訪れ
同じようにどんぐりを拾い
チャレンジは続けて行こうと思う
そしていつか
全国にニコルさんの魂の木が植えられ
大きなマザーツリーとなったならば
こんな幸せなことはない
早速
次回の黒姫は
秋を待たず来月となった
今年もまた
出掛けられなかった命日
美味いウイスキーを持参して
ありがとうと
手を合わせたいと思う
ニックさん
また 会いたい…







