昨晩
いつもの友達から連絡があって
武道館 取れたよ! って…

そう
永ちゃんのライブだ!

そう
年末のライブだ!



しかし
今年はその抽選が早い
まだ5月なのに
すでに年末の予定

確か抽選を出しとくね なんて
連絡があったのが
4月の初め頃

矢沢永吉


全国を周って
最後は横浜らしいけれど
どこにする? なんて訊かれ

もちろん 武道館! だと
迷わず答えたのは
やっぱり聖地だと思うから



ガキの頃から
何度も何度も

何度も通って来たその球体は
どの席からも同じ距離感に感じる
不思議な会場で

まさに
そこでなくてはならない!
なんて…



この国
最後のスーパースターも
すでに73歳

中学から
キャロルから
追い掛けて来た僕らですら
還暦を越した

あと何年?
あとどれくらい?
あと何回? なんて

すれば
やはり
見届けねばならない

ならば
武道館でなくてはならないと
そこへと身を寄せる



その武道館の日には
74歳となっていて
すれば
そのカウントダウンも最終章

老いてもなお
ダラダラ演るはずはなく
どこかで
スパッと
さよならするのだろう

僕らももう
派手な衣装を羽織ることなく
髪を決めるはずもなく

あの頃の僕らの姿をした
若者たちを観て
微笑みながら
そっと武道館の席へと座り

永ちゃん! って
声を掛け
この日だけ持ち出すタオルを
上空へと投げ上げ

それを誇らしく羽織り
武道館を後にする

そして
帰り際に
いつもの仲間たちと一杯やり
その年を終える



コロナが去りつつあり
日常も戻り始めた

おおよそに数えてみる
残りの時間のあまりの軽さに
身震いなどして佇む今日

多くの曲の
ひとつひとつに
あの頃って想いと共に
懐かしい奴らの姿までもが蘇る

特に夏の曲には
今まだ心熱くなる風景までもが
鮮明に現れ
生涯 消えることなく
その渦に巻き込まれ
ひとり勝手に鳥肌など立て涙する

時間よ止まれ



この曲が流行った夏
僕らはまだ高校生で
新島で
年上の女たちを追い掛け…

そんな夏は
もう戻らないのだなあ




振り返ることばかりの今日
人生はあまりにも短い
過ぎ去る時間は
速さを増すばかり

戻れない時間と
戻らない仲間たち

永ちゃんがいてくれて
良かった

同じ時代に…